2匹いるクロヤマアリの女王アリのうち、1匹は巣作りの様子を見るために土を使った飼育ケースを用意しました。
すごくよく考えられたケースのようだ
今回は、残ったもう1匹のためにS-Tillandsiaさんで「Hybrid Nest Start」という飼育ケースを購入しました。
構造としては、プラスチック製のケースが二部屋に分かれていて、一方にアリが入り、一方は加湿用の素材を入れられるようになっています。
加湿部屋には給水用の穴が開いていて、蓋を開けなくても給水できるようになっています。
蓋のロックは磁石となっており、確実な固定と脱着の容易さを両立しています。
この磁石式というのは、僕としてはポイントの一つでした。
磁力がアリに与える影響は不明ですが、振動に敏感なアリですから、開閉に大きな衝撃を与えずにすむこの仕組みは、よく考えられてるな～と感心しました。
また、蓋はガラス製となっており、汚れを取り除きやすく傷つきにくいので、ありがたい仕様です。
部屋間の隔壁にはスリットが入っており、加湿できるようになっています。
チューブをつなげられる穴も開いており、拡張性もあります。
今回はオプションでエサ皿も付けてあります。
エサ皿にも磁石が仕込まれており、抜き差しするだけでエサ皿がセットできます。
しかもこのエサ皿、2個付いており、事前に餌を用意して素早く交換できるので、配慮が行き届いていると思いました。
引っ越しは先に女王アリのみを移動させ、卵は後でエサ皿にのせて入れました。
これでも女王アリは卵を認識して、ちゃんと運んで世話していました。
これだけ充実した仕様で880円（エサ皿付けると1,130円）という値段は、なかなかリーズナブルではないでしょうか。
これは購入した後に気づいたのですが、どうやらこの製品、３Dプリンターで作っているのではないかと思われます。
それでこれだけ繊細な構造でもこの値段で作れるんでしょうね。
今回購入した「Hybrid Nest Start」、個人的には大満足な飼育ケースでした（コロニーが大きくなって拡張させるのが楽しみ）。
今回使用したものはこちら
S-Tillandsia「Hybrid Nest Start」https://www.s-tillandsia.com/
